分子栄養学は、サプリメントなどの栄養素で医療効果を得るための方法論です。

今や、日本国内でもサプリメントを扱う医療機関は、個人クリニックを中心にして
優に1000は超えており、多くの医師・歯科医師が分子栄養学の理論を
取り入れたサプリメント処方を行っています。

「サプリメント」は、形状は「薬」に似ていますが中身は全く異なるものであり、
うまく使うためにはコツがいります。

この講座では、そのコツを解説しています。


第1ステップ 基礎
まずは分子栄養学基礎編のテキストとビデオ「基本的な考え方」をみて、栄養療法の考え方について自分の脳の中に枠組みを作る事から始めましょう。大事なのは分子栄養学は細胞の機能を上げるのが目的ですから、まずは「細胞の仕組みを知る事」です。また自分の血液検査データを横に置きながら、「栄養学的な血液検査の読み方」を一通り理解してください。基礎編の後半ビタミンやミネラルについて詳しく説明しているところは最初は飛ばしてよいでしょう。
大体把握できたら、次は実践です。「血液検査の読み方 症例編 テキスト」「血液検査と身体所見入門編 ビデオ」をみて、実際にどのようにデータを解析していくのかをつかんでください。わからないところがあれば、基礎編を見直してみるとよいでしょう。理論と実践を繰り返すことが脳にとって一番の刺激になり、記憶の定着を助けてくれます。
ある程度なれたら、「ライブ症例解析」をみてみてください。診察の進め方、問診の仕方、答えの導き方の参考になります。まずは、ここまでを繰り返して学習する事です。血液検査結果を見て、どんな栄養素が不足しているのか大体把握できるようになったら次に行きましょう。

第2ステップ 応用
体内のミネラル状態は一部を除き血液検査ではわかりません。次に行うべきは毛髪ミネラル検査の読み方をマスターすることです。毛髪検査はミネラルの過不足の他、ストレス状態、エネルギー状態、神経のバランスなど多くの情報を与えてくれます。また、重金属の蓄積の有無も重要な情報です。「テキスト応用編」を見てください。
栄養療法を邪魔する多くの要因、副腎疲労、甲状腺機能低下、重金属蓄積、腸内環境悪化などについて記されています。これらをどのように把握するか、使うべき検査、対策などを順序立てて理解していきます。検査の読み方については、「便検査の読み方」「毛髪検査の読み方」「有機酸検査の読み方」ビデオも参考にしてください。やはり、自分や患者さんのデータと見比べて頂くことが一番早い理解につながります。
腸内環境改善には食事療法が必須となります。食事関係のビデオも一通り押さえておきましょう。また、口腔内疾患、歯科領域は栄養療法を妨げる大きな要因の一つです。「歯科と全身のつながり」、対策としての「医科歯科連携について」のビデオが参考になるでしょう。


第3ステップ 実践
疲労疾患(副腎疲労、慢性疲労)、免疫疾患(リウマチ、アトピー、掌蹠膿疱症)、精神疾患(うつ、統合失調症、自閉症)それぞれについてテキストとビデオで具体的な対策を提示しています。まずは自身もしくは患者さんが直面していることから学んでいくのがわかりやすいと思います。
免疫疾患対策には免疫の集中する箇所である腸と咽頭へのアプローチが不可欠です。まだ、この時点で見ていない人は「Bスポット治療の実際」を見ておいてください。精神疾患に対する高度なアプローチや自閉症に対する治療では遺伝子検査結果の把握が重要な意味を持ちます。「遺伝子検査を理解してメチレーション回路を回す方法」を見ておくと参考になるでしょう。
さらに、理解を深めたい方は別レクチャーの、ベン・リンチ、ウイリアム・ウオルシュ博士の講義をみてください。